カナダのバンクーバーにて開催された集会イベント「ピンクシャツデーラリー」に、私たちピンクシャツデー実行委員会も参加してきました。
980CKNW(ラジオ)とGlobal News(TVニュース)が早朝から共同ブースを設置し、街角から番組が生放送されていました。
運動の創始者であるトラヴィス・プライス氏も番組に出演し、いじめ反対のメッセージを発信しました。
また、カナダの現地メディアばかりでなく、日本からもメディア取材が入り、トラヴィス氏や関係者などへインタビューがなされました。
放送ブースの横には、スポンサー企業が製作したピンクのメッセージボードが設置されていました。
通勤や通学の前に、自ら足を止めメッセージを書き込む人々の姿が見られました。
ボランティアに参加したBCライオンズの選手ふたりも、ボード脇に立ち、募金を呼びかけていました。
スポンサー企業のひとつであるドラッグストアの店頭には看板が置かれ、スタッフは全員がピンクTシャツを着たりピンク色の靴やネクタイをつけていました。
写真を撮りたい人があらわれると、スタッフのジョンさんが声をかけ皆を集め撮影に応じていました。
午前7時には、ボランティアの人たちが街のブロックごとに立ち、キャンペーンへの参加を呼びかけながら募金活動をしていました。
州警察もキャンペーンに参加しています。警察官の胸元の「POLICE」の文字も、ピンク色でした。
警察車両には「BULLYING STOPS HERE(いじめを止めよう)」というピンク色の文字が見られました。
そして、日本メディアのインタビューにも応じてくれました。
消防士と救急隊員の皆さんは、駅前で一緒に募金活動に参加していました。
早朝ボランティアの人たちが学校や職場へ向かうため、路上から姿を消すと、街のブロックごとに置いてある立て看板が存在感をあらわします。
多くの企業がキャンペーンに参加するカナダでは、銀行や飲食店でもスタッフがピンクシャツを着用したり、ピンク色のドーナツ、カップケーキ、チョコレートなどピンクシャツデーに因んだ商品が販売されます。そして、売上の一部と募金のすべてが「いじめ防止プログラム」へ寄付されています。
チョコレート専門店「ロッキーマウンテンチョコレート」では、りんご型の大きなチョコレートがひとつ8カナダドルで販売され、そのうち1カナダドルが寄付に充てられるとのことでした。
その他、ウォーターフロント駅ちかくのこちらのカナダプレイスは船のマストと帆をイメージして作られた建物で、バンクーバーのシンボル的存在となっています。コンベンションセンター、ホテル、DIMAXシアター等があり、ランドマークとして親しまれています。例年、ピンクシャツデーにあわせてピンク色にライトアップされます。
2010年冬季に開催されたバンクーバーオリンピックで使用されたオリンピック聖火台も、ピンク色にライトアップされました。
カナダのスケート選手たちも、毎年ピンクシャツを着てキャンペーンに参加しています。
ブリティッシュ・コロンビア州知事のジョン・ホーガン氏も、前知事に続き、ピンクシャツデー運動に参加しています。
カナダでは、ジャスティン・トルドー首相もピンクシャツデー運動に賛同していることから、政府機関や議員の参加も目立ちます。
日本ではまだピンクシャツデー運動が知られていない頃から、わたしたち「日本ピンクシャツデー」の活動に協力してくれているトラヴィス氏。
「ピンクシャツデー運動を通じて、アクションを起こすことの大切さを知ってほしい。日本でも、いじめがなくなるよう協力することができれば嬉しい」と話してくれました。
日本でも、この運動が広がり、やがて、この運動の存在が現状を少しでも良い方向へと変えるきっかけになればと思います。