ピンクシャツデー 2016

カナダでは、学生や学校のみならず

大人も企業単位で賛同し、運動に参加しています。

スタッフ全員でピンクTシャツを着たり、

ピンク色に因んだ商品をタイアップすることで

その売上を寄付したり、チャリティ協力をしたり、

それぞれの形で参加・協力をしています。

街がピンク色に染まると、

いじめへの関心も寄せられ

いじめ反対・防止の意識が高まります。

本来ならば、トラヴィス氏が言うように

「毎日がピンクシャツデー」なのですが、

せめて年に一度でも、

いじめ問題に関心を向けてほしい、

みんなで考えるきっかけにしてほしい、

ピンク色を見て思いやりの心を

ひとりひとりが思い出してほしい、

そうしたきっかけ作りにもなる運動です。

では、賛同企業や団体がどのように

それぞれのサービスや商品をいかした形で

運動に参加をしているでしょうか。

たとえば、

飲食店(カフェやレストランなど)

ピンクシャツデー活動の一環として販売された商品は、

売上の一部が「いじめ防止プログラム」をおこなう複数の

慈善団体への寄付に充てられています。

自動車

メディア(テレビやラジオなど)

スポーツ(アイスホッケーや野球選手など)

(団体)赤十字、YWCA、ユニセフなど

消防、警察など

政治家など

トルドー首相は、就任前から、

ピンクシャツデー運動に賛同されているそうで、

今回は、カナダ首相としてメッセージを発信しました。

昨年の選挙で保守党を破り

10年ぶりに政権交代を果たした自由党の

トルドー氏は昨年11月に43歳という若さで

カナダ首相に就任したばかりです。

政界のサラブレッドと称されながらも、

若くて経験が浅いと危惧される声もありました。

しかし現在は、イケメン新首相と称され

国内外から注目を浴びています。

経歴もユニークだと話題を集めています。

大学で教鞭をとっていたこともありますが

イカダくだりのガイドやバンジージャンプのコーチ、

スノーボードについては指導者資格を保有し、

ボクシングはチャリティマッチをするほど。

鍛え上げられた肉体と左肩のタトゥーが

話題になったこともありました。

政策では、富裕層への増税を掲げ、

多くのカナダ人の共感を得ました。

内閣を初の男女同数にしました。

組閣メンバーは、

先住民出身者、ハンディキャップを持つ方、

アフガニスタンの難民からカナダ移住した方、

LGBTsなどが含まれており

言語も宗教も民俗も多種多様の内閣です。

シリア難民の受け入れを公言どおり実行、

昨年12月に首相自ら空港へ出向き

彼らを歓迎しました。

現在、アメリカの大統領選に出馬し

連日、話題になっているトランプ氏とは対称的ですが、

実際問題としてカナダがセキュリティ面で

今後どのように対策強化していくのか

注目していきたい部分でもあります。

ユニークな経歴を持つ若き新首相、

7月には、ゲイパレードへの参加を表明しており、

実現すれば、初の首相参加となるのだそうです。

日本でも、各地で、個人・学校・企業・団体など

様々な方々よりご賛同いただけるようになってまいりました。

欧米の研究においても、いじめは傍観者が変われば

今よりずっと減らせると言われています。

「行動で示そう」

それはきっと今までなら

難しいことだと感じていたかもしれません。

でも、ピンクシャツデー運動なら、

ピンクシャツを着ることで、

シンプルに表現することができます。

まずは、ピンクシャツを着てみる、

ピンク色のものを身につけてみる、

そんな単純なことから始めてみませんか?

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